ケアの種類の線引きと、連携に関する問題点

在宅医療や在宅介護など、在宅で様々な福祉や医療サービスを受ける高齢者が増えている中、介護と医療の連携は不可欠となっています。
そのため、それぞれの市町村で介護や医療の連携体制が整えられていますが、その中で問題点となるのが「介護と医療の線引きが難しい」ということです。

例えば爪切りに関しては一見すると誰がやってもいいような行為に思われがちですが、実は医療行為となっているので、介護関係者は行うことができません。
その代わり、家族や看護師でなければケアができず、一般的に行われている行為一つをとっても介護職では対応できないサービスが存在します。

しかし、現場ではそのような線引きをしていると業務が難しくなり、お互いに連携を取っていてもなかなか上手くサービスを提供できないという問題が発生します。
このため、結果的には線引きをされているはずのサービス内容があやふやになってしまったり、うまく連携が取れずに思わぬトラブルになってしまう場合もあるようです。

このような問題が起きる背景には、介護と医療それぞれの認識の違いが指摘されている他、線引きする内容の幅を改善していく必要があると指摘されています。
実際に厚生労働省では2005年に介護と医療の線引きに関する見直しを実施しており、これまで介護職ではできなかった業務が認められた部分も多いと言われています。
今後は、業務の線引きを緩和する一方で、より介護と医療の違いを明確化し、連携スムーズに行えるようにさらなる取り組みをしなければならないのではないでしょうか?